NTN「低フリクションハブベアリング」 NTN( http://www.ntn.co.jp )は、環境問題に対応する自動車の燃費向上に貢献するため、車両走行において最も使用頻度の高い、直進走行時のフリクションを最大40%低減した「低フリクションハブベアリング」を開発した。同品の適用により、最大1.5%の燃費改善が見込めるという。
近年、地球温暖化などの環境問題が大きく取り上げられており、ハブベアリングに対しても、自動車の燃費の向上に繋がる軽量化や低フリクション化が求められている。同社では、ハブベアリングにおけるフリクションの約半分を占めるシールの摺動抵抗をハブベアリングとして約15%低減した低フリクションシールを開発し市場展開してたが、より一層の低フリクション化が求められていた。
同品は、前記の低フリクションシールの採用に加え、ハブベアリングの転走面の形状を工夫することで、車両直進走行時の転がりフリクションを低減している。
軸受の転がりフリクションは転走面の溝曲率半径を大きくすることで低下する。しかし、曲率半径を大きくすることで、荷重が負荷された時の鋼球と転走面間の接触面圧が高くなり、特に旋回走行時において軸受の耐久性が低下するため、曲率半径を単純に大きくすることは困難だった。
同品は、ハブベアリングに作用する荷重の大きさにより鋼球と転走面の接触位置が変化することを利用し、直進走行時の接触位置では従来より溝曲率半径を大きくし、旋回走行時の接触位置(軸受の耐久性に与える影響が大きい)では従来と同等の溝曲率半径とする複合溝曲率を採用した。これにより、車両直進走行時のハブベアリングの転がりフリクションを低減すると同時に、従来と同等の軸受耐久性を確保した。
また同時に、従来品よりも予圧レンジの縮小を行い、更なるフリクション低減を達成している。これらにより、ハブベアリングの転がりフリクションを約25%低減し、低フリクションシールを加えて、直進走行時のフリクションをハブベアリングとして最大40%低減した。