NTN、ころに特殊熱処理を施し寿命を10倍向上させた針状ころ軸受ユニット

NTN「長寿命針状ころ軸受ユニット」 NTN( http://www.ntn.co.jp/ )は、軸受の転動体であるころの特殊熱処理と部品の設計変更を行い、表面粗さと硬さを最適化した軸と溝付スラストワッシャを組み合わせることで、寿命を10倍向上させた「長寿命針状ころ軸受ユニット」を開発した。

 同品は、軸受(ころ+保持器)に軸とスラストワッシャを組み合わせたユニット商品。ころと軸には、同社独自の特殊熱処理を適用、また、ころのクラウニング形状(ころの径をミクロン単位で端部に向かって徐々に小さくする軸方向の母線形状)を工夫することで、軸受の取り付け誤差によるエッジ応力を抑制した。さらに、保持器のポケット形状を変更し通油性を改善することで、ころと保持器の接触部への異物噛み込みを低減させた。

 これらの改良により、異物が混入した潤滑下において、従来品比10倍の長寿命を実現したという。また、遊星減速機へ組み込む場合には、軸受側面にスラストワッシャを取り付けるが、溝付のスラストワッシャを用いることで、通油性とともに異物の排出性も向上し、さらなる長寿命化を図った。

 油圧ショベルに代表される、建設機械の走行・旋回減速機の遊星減速機構部には、一般的に、保持器付き針状ころ軸受が用いられる。この部位に使用される軸受は、大きな荷重が負荷されることに加え、遊星歯車の摩耗粉などの異物が潤滑油を通して軸受の軌道面に混入し易く、非常に厳しい条件で使用されるため、軸受の長寿命化が課題になっていたという。

NTNは、建設機械をはじめ、各種減速機の信頼性向上に貢献する商品として、「長寿命針状ころ軸受ユニット」を広く展開してまいります。