NTN、マイクロ水車を7月から販売開始

 NTNは、既存の水路に置くだけでコスト・手間を抑えて発電できる独立電源型の小水力発電装置「NTNマイクロ水車」の販売を7月から開始する。水のエネルギーを逃がさない高効率発電(90cmモデル:定格出力1kW(流速2m/s))が可能なほか、複数台を直列・並列に自在に配置して出力アップを図れる。

 一般的な水力発電装置は、水路を堰き止め、落差を利用して発電するが、落差を形成する基礎工事や導水管の設置などの初期費用が高額となることが課題となっている。

 これに対し今回販売を始める「NTNマイクロ水車」は、自然の流水による発電が可能で、既存の水路に置くだけで使用できるため、工事負担が極めて少なくなる。また、翼の先端部分が広い独自形状によって高効率に発電できるほか、先端部が少し折り曲がったウィングレットにより、先端部で発生する渦を抑制し、エネルギーロスを低減している。

 このため、直列に複数台設置しても水の流れをほとんど妨げず、設置台数に応じた出力を得ることが可能で、発電した電力はバッテリーに蓄電し、害獣防止柵や街灯など周辺機器に使用することで、地域密着型の発電が可能となる。

 同社は、来年3月に創業100周年を迎え、次の100年の持続的な成長を目指し、新事業の一つとして自然エネルギーを活用した事業に取り組んでいる。昨年7月に、風と太陽光で発電する「ハイブリッド街路灯」の販売を開始。マイクロ水車についても実証試験を実施し、販売に向けて準備を進めてきた。

 同社では、「今後もこうした自然エネルギーを活用した商品の開発と販売を通じて、地域でエネルギーを創出し、地域で消費する、地産地消型エネルギーの提案を進め、低炭素化社会の実現に貢献していく」としている。
NTNマイクロ水車