ONYX InSight社、ギアボックスの予知保全と潤滑でテクニカルセミナーを開催

 英国BP社傘下のONYX InSight社(旧社名:Romax InSight)は5月18日、東京都港区のザ・プリンスさくらタワー東京で、工業用ギアボックスの予知保全や潤滑技術をテーマにテクニカルセミナーを開催した。

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 英国に本社を置くONYX InSight社は、風力発電タービンのギアボックスに使用するギアオイルやグリースをCastrolブランドで世界的に供給している英国BP社と、回転機械のデザイン・管理で実績を持つRomax社が2017年に共同出資したRomax InSight社の新社名。同社は風力エネルギー市場において、革新的なソフトウェアによるデータ解析および回転機械分野での高い技術力を併せ持ち、風力発電分野をはじめ重工業、工作機械、建設機械の分野において、予知保全サービスのグローバルな事業展開を始めている。

 今回のセミナーでは、風力発電および重工業、工作機械、建設機械など主要な産業の工業用ギアボックスについて、そのデザインから不具合、さらには予知保全技術などに関する同社の思考とアプローチについて紹介。

 予知保全技術としては、振動センサによる風力発電機用軸受などの状態を遠隔で監視するシステム「ecoCMS」を紹介した。パーティクルカウンターや油中異物センサなどオプションとのインターフェースも良好とした。

 当日はまた、BPジャパン(カストロール)から、ギアボックスのトラブルの大半を占める潤滑不良を減らすためのギアオイルの特性と選定、給油方法の選定などについての解説があった。さらに、ギアボックスの潤滑トラブルを同社のギアオイルを用いて改善した事例を紹介。高い荷重や衝撃・振動からギアを保護する固体潤滑剤配合の「モラブアロイ」や、特殊添加剤配合で接触面の凹凸を平滑化し摩擦摩耗を低減させるPDテクノロジーを持つ「オプチギア」の適用などで、風力発電装置用減速機の振動を大幅に低減したり、稼働温度を約20℃低減して温度上昇に伴うアラーム発報を防止できた事例を報告した。