イグス、3D プリント材質製の自動車部品で、火災安全基準を大幅クリア

 イグス( https://www.igus.co.jp/ )は、選択的レーザー焼結法(または粉末焼結積層造形法:SLS)向けの難燃性3Dプリント材質「イグリデュールI3」を使って成形した⾃動⾞⽤部品が、自動車内装材料の燃焼試験である⽶国連邦⾃動⾞安全基準(FMVSS) 302にかけられ、基準値を大幅にクリアして合格したと発表した。試験で計測された発熱量は、最大許容値を約5倍下回る結果となった。
180827イグス

 ⾃動⾞内装材に難燃性材質を使用することによって、万が一火災が発生した際に着火を抑制でき、さらに燃焼速度が遅ければ、⾼速⾛⾏中でも停⾞して無事に⾞から出る時間を確保できる。

 FMVSS 302は、⾞やトラック等の運転席に使用される材質の耐火性要求事項を満たしているかどうか確認するもので、試験方法としては平均2.02mm厚の被験片(プレート)を水平に保持し、ブンゼンバーナーで38mmの火炎⾼さで吹き付けた後、火炎の燃焼速度を判定するもの。最大許容値は毎分4インチまたは毎分102mm。試験されたイグリデュールI3は平均で僅か毎分18.8mmと、難燃性基準を5倍以上も上回る結果となった。

 イグリデュールI3材質はSLS 方式の圧⼒によって非常に優れた強度、耐摩耗性をもつ。レーザー焼結法で仕上げられたパーツの後加⼯はほとんど不要で、そのままプロトタイプやバッチ製造に使用可能。この方式では、可動部向けの非常に複雑な形状や⾼精度の部品が実現できる。

 これを実証するため、イグスの社内試験施設において、3D プリント材質製のすべり軸受がSLS用の汎用的な材質と比較されました。イグス製品は、旋回、回転、直線運動において、比較品に対して少なくとも3 倍優れた耐摩耗性が確認された。

 3D プリント部品は金型が不要で短納期で提供可能なため、スペア部品の在庫やツールを保管する必要はない。例えばトラバントのように市場で⼿に⼊らなくなった⾞両用部品も作製できる。⾃⾝で3D プリンターを持っていない場合でも、CAD モデルを用意すればイグスの3D プリントサービスを利用できる。