ジェイテクト、トヨタと豊精密株式の譲渡検討で基本合意

 ジェイテクトは7月10日、トヨタ自動車との間で、トヨタが100%を保有する豊精密工業の株式をジェイテクトが譲り受ける方向で検討を開始することに、同日開催の取締役会で決議した。

 豊精密は、駆動製品であるデファレンシャルギア(デフ)を生産している。一方、ジェイテクトは、同じく駆動製品である電子制御カップリング、TORSEN といったトルクコントロールデバイスを開発・生産してきた。

 今回、豊精密を子会社化した際には、デフとトルクコントロールデバイスをシステムとして開発・生産できるようになり、世界中のユーザーに対し、より高性能な駆動製品をシステムで提供することが可能になる。

 連携内容としては、トヨタが保有する豊精密の全株式をジェイテクトが譲り受け、ジェイテクトが豊精密を子会社化することで、駆動製品を中心に強力な相乗効果を生み出して、駆動事業基盤の強化を推進するもの。実施時期、株式譲渡方法等の詳細については今後両社で協議を重ねていく。

 ジェイテクトでは今後、保有する電子制御カップリング、TORSEN といったトルクコントロールデバイスと豊精密の持つデフのノウハウを統合し、ジェイテクトが培った車両姿勢に応じたトルク配分を行う技術と豊精密が持つ優れた歯車技術で相乗効果を生み出すことで、自動車産業の将来ニーズに対応する製品の開発・量産を自動車メーカーと共に推進していく。

 さらに、ステアリングシステムやハブユニット、ドライブシャフトといった既存製品との協調制御なども視野に入れ、独自のシステム提案を進めたい考えだ。

 豊精密工業は1958年に創業、自動車部品と一般機械用歯車の製造販売を手掛けている。資本金は20億円で、従業員数は957人(本年4月1日現在)。