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第9回ものづくりワールド名古屋

 

「EMOハノーバー2023」プレスカンファレンスを開催、参加を呼びかけ

 International Linkage ドイツメッセ日本代表(https://intl-linkage.co.jp/dm/emo-hannover2023/)(代表:竹生学史氏)は、2月16日、東京都千代田区のステーションコンファレンス東京で、本年9月18日~23日にドイツ・ハノーバー国際見本市会場で4年ぶりにリアル開催される世界を代表する工作機械の国際展示会「EMO Hannover 2023」に関するプレスカンファレンスを開いた。当日は主催者のドイツ工作機械工業会(VDW)とドイツメッセの各担当者が同展の見どころや会場の利点などについて紹介し日本企業の出展と日本からの来場を求めた。また、42年前からEMOハノーバーに出展している松浦機械製作所から、出展への期待と魅力について話した。

EMOハノーバー2023の概要

 当日はまず、ドイツ工作機械工業会(VDW)EMOハノーバー マネージング ダイレクターのヴィルフリート・シェーファー(Wilfried Schaefer)氏が、ドイツにおける工作機械や製造プロセスのトレンド、EMOハノーバー2023の魅力を以下のとおり紹介した。

 EMO Hannoverは「Innovate Manufacturing(製造業のイノベーション)」をテーマに掲げているが、EMO Hannover 2023では産業界が現在直面する課題に対処するための「Future Insights(未来への洞察)」として、以下の三つの未来にフォーカスする。

 「ビジネスの未来(The Future of Business)」では、新たな市場、新たなビジネスモデル、ビジネスチャンスに焦点を当て、企業のイノベーション文化、アジャイル手法の導入、方法論的知識の構築、構造や仕事のやり方の変化がもたらす可能性も紹介する。この点においてEMO Hannoverは、技術だけでなく、企業の組織や戦略、方法論も含めた大規模な知識プラットフォームであるといえる。

 「コネクティビティの未来(The Future of Connectivity)」では、インダストリー4.0(Industry 4.0)、産業IoT(IIot)、デジタル・ビジネスモデル、予知保全、機械学習、コネクティビティ、相互運用性、人工知能(AI)・拡張・仮想現実アプリケーションなどの動向を取り上げる。

 最後の「生産におけるサステナビリティの未来(The Future of Sustainability in Production)」では、今日の最も喫緊の課題の一つで、すでに投資の計画立案にも取り入れられているテーマである、サステナビリティの統合について取り上げる。

 展示会では、資源節約型でクライメイトニュートラルな生産・工場計画、生産における循環経済、循環型の価値創造、エネルギー効率のよい生産、サステナブルなサプライチェーン、安全な職場設計などを実現するための予防的な取組み、ソリューション、コンセプトが紹介される。加えて、「生産におけるサステナビリティの未来(Future of Sustainability in Production)」エリアでは、エネルギーの効率化に焦点を当て、生産のあり方を精査し、科学で提案されている方法を実用化へと結びつけていく。

 また、ドイツメッセ スポークスパーソン ハートヴィヒ・フォン・ザース氏がEMO Hannover 2023の開催地のハノーバーの魅力と主催者で世界最大の展示会場を運営するドイツメッセの概要について紹介。さらに、会場となるハノーバーメッセが、全ホールで5Gを利用した展示が可能など、産業界のイノベーションを推進するデジタル化とコネクティビティにおいて先進の会場であることや、2035年にカーボンニュートラルな会場とする目的を掲げ、すでに65%達成したサステナブルな会場であることをアピールした。

EMO Hannover 2023への期待と魅力

 最後に、1981年以来、EMOハノーバーに毎回出展している日本企業である松浦機械製作所 松浦勝俊社長が「EMO Hannover 2023」への期待や魅力について、5軸機を中心とする展示予定の自社工作機械の紹介をまじえて発表した。EMO Hannoverが、同社の工作機械の納入先の1/3を占める欧州市場へのプロモーションや既存ユーザーとの交流・フィードバックの絶好の場であり、新規ユーザーとの出会いや自動化5軸機+マルチパレットシステムの拡販の最適な場であることなどの魅力を紹介した。

EMOハノーバー2023 プレスカンファレンス 左から、竹生学史氏、ヴィルフリート・シェーファー氏、松浦勝俊氏、ハートヴィヒ・フォン・ザース氏 bmt ベアリング&モーション・テック
左から、竹生学史氏、ヴィルフリート・シェーファー氏、
松浦勝俊氏、ハートヴィヒ・フォン・ザース氏