日本食品機械工業会、FOOMA JAPAN 2019を開催

 日本食品機械工業会は6月12日~15日、東京都江東区の東京ビッグサイトで「FOOMA JAPAN 2019 国際食品工業展」を開催した。同展は、食品製造・加工機械を中心に原料処理から包装、物流に至る食品製造プロセスの総合展で、第41回目となる今回は食の技術のニッポン力(りょく)。」をテーマに、食の基盤となる安全・安心を確保した上で、食生活・食文化を豊かにするための最新の製品・技術が展示された。
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 コンビニエンス向け食品加工の増加などを背景に人手不足が深刻化する中で、今回の展示会では、食品工場向けクリーンロボットの導入による自動化・省人化や、部材の長寿命化によるメンテナンス作業軽減を通じた生産効率向上などが提案された。

 例えばロボットメーカーのストーブリでは、密閉型アーム(IP65)とアーム内部陽圧による耐水性向上によって、食品加工などの高湿度環境での作業できる、洗浄剤での丸洗いが可能な6軸協働型ロボット「TX2 HE」を紹介した。特殊なコーティングの採用などでpH値の高い溶液(ph4.5~8.5)にも耐性を持ち、錆や浸水を気にすることなく衛生的に使える同ロボットを使った、飲料自動供給のデモンストレーションを行った。
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 日本精工は食品・医療品・化粧品機械用として最高レベルの安全性を実現した食品機械用グリース封入軸受や米国食品医療品局(FDA)規格適合の潤滑油を含有した潤滑ユニット「NSK K1」を装着した食品機械用直動製品を展示したほか、フライヤー用食用油劣化抑制フィルターを参考出品した。軸受潤滑剤に用いられている酸化劣化抑制技術を応用して開発したフィルターで、従来フィルターの2倍以上の油劣化抑制効果と濾過性を両立、フライヤーの油交換・メンテナンス期間を延長できる。
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 不二WPCと本年5月30日に同社食品関連部門を分離して設立した新会社サーフテクノロジーは、小麦粉やコーンスターチなど食品粉体のホッパーやフルイなどへの付着を抑制(洗浄時間を短縮)し、すべり性を向上させる効果があるショットピーニング技術「マイクロディンプル処理®」をベースに、より細かい粉体の付着抑制効果を実現しつつ、食中毒の原因となる大腸菌などの菌繁殖を抑制、さらには死滅させる抗菌処理「Anti-Bac処理」を紹介した。コーティングフリー・薬剤フリーでの抗菌処理が可能なほか、食品や粉体、フィルムのすべり性向上や付着抑制にも従来のマイクロディンプル処理と同等の効果を発揮。コーティング膜のように剥がれる心配がなく、抗菌効果と異物混入対策を両立できることをアピールした。
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